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お出かけ 2009

屋島 (高松市)

 2009年が明け、三が日も終わり、明日から仕事という正月4日、屋島に登った。
 まあ気軽に登れる山として高松市民にはなじみが深い、と思われる。(市民じゃないので、多分。)
 去年の正月も登ったし、今回は4回目かな。

■登り

 暗い内に登って日の出の頃屋島寺へ、と思っていたがついつい遅くなり、屋島小学校近くの公園に着いたのは6時40分だった。自転車を置いて、歩き出した。
 登山道は十分すぎるくらい整備されており、コンクリート舗装、石畳となっており道幅も十分。最初はちょっと急だが、すぐに適度な傾斜になりぐんぐんと登っていった。出発が遅かったのですぐに明るくなり登山道からは高松市東部の街並みがすぐ下に見えてきた。
 すでに登り終えて下山中の人と大勢すれ違った。ほとんどの人が屋島寺にお参りして来たに違いない。

- 登山道 -
 登山道というにはあまりにも人工的。
- 登山道より南望 -
 すっかり朝になった。中央が春日川。

 標高300m足らずの山なので30分くらいでもう登りきってしまった。

■南嶺

 登りきったところは四国八十四番札所屋島寺。7時過ぎなので登山者がちらほら来るだけで静かで丁度いい。三が日は大勢の参拝客で賑やかだったに違いないが、今はまだ朝の光を浴びてすがすがしい感じがする。お参りをした。

- 屋島寺1 -
 登山道を登りきったところにある山門。石柱拡大写真は右。
- 屋島寺2 -
 本堂。ほとんど人がおらず、すがすがしい。
- 屋島寺3 -
 「やしま」のやし(八四)で八十四番?? こじつけ。

 いつもならここから西へ進み海と街の見える展望のすこぶるいい方へ行くのだが、今回は逆に東のほうへ行ってみた。屋島はてっぺんが平らになっている特殊な山で、山上の道も極めて平らに近い。
 10分くらい歩くと屋島ケーブル山上駅に到着した。正確に言うと旧山上駅だ。今から4年ちょっと前に運休となりその後廃止となってしまったからだ。ついでに言うと、運行最終日には乗り納めのファンがたくさん来たにもかかわらず試運転時のトラブルのためその日は運行できなかったという悲しい話まである。
 古びた駅舎の中には入れなかったが、旧ホームには自由に出入りでき今もケーブルカーがひっそりとうずくまっていた。今後営業運転はまずないだろうが何かのイベントなどで運行する時が来るのをひっそりと待っているようにも思えた。駅舎の近くには昔の土産物屋らしき建物もあり、人も住んでいるようだった。屋島寺の近くの土産物屋まで行かないと他に人家はなく、夜はものすごく寂しいところと言えよう。

- ケーブル山上駅 -
 変わった形だが昔はハイカラだった?
- ケーブルカー -
 今にも動き出しそうだが、4年以上もこのまま。

 来た道を戻り、西の展望台に行った。獅子の霊巌(ししのれいがん)と言われるところだ。朝日に輝く高松市中心部と瀬戸内海が見渡せ、大変気分がよろしい。讃岐山脈、五色台、女木島。しかもほかに誰もいなから目の前の風景を独り占めできるのだ。これは贅沢である。もったいなや、もったいなや。

- 山上の道 -
 ケーブル山上駅から屋島寺への道。平坦で単調な道。
- 土産物屋街 -
 開店前でひっそり。
- 西望1 -
 高松市中心部を望む。
- 西望2 -
 鬼ヶ島(女木島)が見える。

■北嶺

 あまりのんびりもしていられないので南嶺はこれくらいにして北嶺に向かった。開園前準備に忙しい新屋島山上水族館の横を通り、車のいない山上駐車場を横目に見て北嶺を目指した。
 南嶺から北嶺に向かうところはちょっと尾根状になっていて、道は稜線を通っている訳ではないので危なくも何ともないのだが、南嶺、北嶺とも割と平らで広いので、ちょっと狭いとやや不安となる。と言っても舗装もしてあるし道幅も広いし、木立が多く風もきつくない。

- 新屋島水族館 -
 年中無休なので正月でも開館準備をしていた。
- 駐車場 -
 まだがらがら。
- 駐車場近くの道しるべ -
 駐車場から遊鶴亭までは結構ある。
- 北嶺への道 -
 西側(左側)は結構な斜面だが木立が多く危なくはない。

 北嶺に着くと広場でちょっと休憩した。昔はちょっとした売店でもあったような感じだ。今は単なる広場。
 北嶺は車で南嶺まで上がってきた人もほとんどやってこない。朝の8時ごろに歩いているのは単なる物好きくらいだろう。
 そしてまた15分ほど歩くと北嶺の最北端、遊鶴亭にたどり着いた。岬の突端といった感じだ。標高250mから瀬戸内海を270°展望することができるのだ。これは圧巻だ。

- 遊鶴亭からみた瀬戸内海 -  (5枚合成)
 西(左)から、高松市街、女木島(鬼ヶ島)、男木島、手島、大島、庵治。手前の岬が長崎の鼻。


- 長崎の鼻1 -
 遊鶴亭からの眺め。
- 下山道 -
 長崎の鼻まで1820m。この先、ちょっと足場悪し。

■下山

 遊鶴亭の先は急に道が険しい下りとなる。といっても5分もすれば細いながらも普通の登山道となる。200mを一気に下って舗装道路に出て、脇道を10分ほど進むと半島の先端、長崎の鼻に到着した。
 振り返ればさっきまでいた遊鶴亭あたりを逆光の中に見ることができた。ここは嘉永年間に高松の港を守るために砲台が築かれたところだそうで、跡らしきものもあった。また、ここには必ず釣り人がいる。去年もいた。今年もやはりいた。

- 北嶺登山口 -
 降りてきた方を振り返る。ここを通る人はあまりいない。
- 長崎の鼻2 -
 もうちょっとで先っぽ。岩場ですな。
- 北嶺 -
 長崎の鼻から降りてきた方を見る。

 後はひたすら帰るのみ。屋島小学校まで延々1時間の歩行は飽きてしまう。しかも天気が良かったので最後のほうはちょっと汗ばんでしまった。
 正月はもうちょっと寒いほうがいいね、やっぱり。


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